[ 企業買収 ] 2005/10/14(金)
再びテレビ局の買収劇が始まりました。今度は三木谷社長率いる楽天です。
TBS第一四半期決算
連結ベースの資産総額を見るとTBSより楽天のほうがでかいですね。数年でここまでくるのは凄いですね。国内信販が連結対象になったことによる増加がほとんどのようですが。それに伴い債券もかなり増えていますね。国内信販はローン会社なので当たり前と言えば当たり前ですけれど。(連携調整勘定の処理を変更しているのが気になります。)
資産(現金や不動産等)を多く持っており、株価が低い会社の株を50%以上所得すれば、決算書上は連結対象となり資産総額が投資したキャッシュ以上に膨れ上がることになります。業績がべらぼうに良いとかそういうことではありません。あくまでグループとしての規模が大きいということですね。例えば、今楽天がTBSに提案している持ち株会社が、楽天の株50%とTBSの株50%を持てば、その持ち株会社は楽天とTBSの資産を足しあわせた(純粋には違いますが)更にでかい会社になるということです。
今回の買収の裏に再び村上ファンドがいますね。株を安く買ってそれを高く売ることにより、短期で収益を上げていくのが村上ファンドのビジネスモデルですから、どっかの企業が欲しがりそうな株を保有しているのは当たり前と言えば当たり前ですね。それが彼らの商売ですので。
しかし、テレビ局は人気ですね。インターネットがいくら発達してきたといっても、まだテレビのほうがメディアとしてのパワーは圧倒的にありますからね。コンテンツも絞られていますし、ほぼ間違いなく一家に一台あります。極端な話、日本の国民全てにリーチすることが可能といっても過言ではありません。インターネットに関してもそれに匹敵するレベルには近づいているとは思いますが、なにせ、コンテンツが無数にあるので、たどり着くのが非常に難しい。テレビなら所詮チャンネル数は10くらいですから、情報に出会える可能性は遥かに高いですね。
この話に付随して、プロ野球が更に再編との話も挙がっていますね。楽天とTBSがくっつけば、楽天の球団とTBSが株を保有する横浜ベイスターズの2球団を一つの集団が握ることになるので、それは野球協定上まずいみたいです。ベイスターズを売却とか言っていますが、三木谷社長のことですから、いきなり楽天イーグルスを売っちゃったりして・・・。後、ホリエモンが広島カープを買おうとしているみたいです。亀井静香を潰しに行っていますね。でも、地方を活性化させていくの非常に良い発想だなと思います。
株主の変更を望まないのであれば、上場しないことです。
[ 企業買収 ] 2005/10/12(水)
結局経営者が経営の勉強を怠っているというところにそもそも問題があると思います。企業経営をする身であれば、リスクは常に考えておくべきであり、今回のようなことが起こるということを想定しておかなければいけないと感じます。
経営者がもし、会社を買収されたくなければ、株を公開しなければ、良いのです。当然、資金調達は公開している場合に比べて劣りますが、そもそも、株を流通させる気がないのであれば上場する必要はないでしょう。どうも、上場することが企業のステータスと考えて動いていた企業が多いような気がします。当然厳しい条件をクリアしなければ、一部上場はできません。
上場=誰でも株を買える ということです。株はほぼ金銭と同じくらいの換金可能性があると捉えられています。つまり、市場がしっかりと形成されているため、株を持っている人はそこの市場で売れば簡単にお金に代えることができるということです。その辺が土地とかの資産とはやや違うところです。大雑把ですが、株=お金 ということです。ただ、株にはその発行企業に対する議決権が与えられています。つまり株主総会にて株主の意思を経営に反映される機会が与えられており、さらにその決定は完全に数の原理によるものですから、多くの株を所有していれば、それだけ経営に対して影響力を与えることが可能です。
株主総会は、経営者の決定権も持っています。だから多数派の株主には経営者は頭があがらなかったりするのです。
で村上ファンドは恐らく、阪神の株が企業の状況に比べて低いところに目をつけたのでしょう。まだまだ株価を伸ばす余地があると・・・。その鍵を握るのが阪神タイガース株。これを流通させてしまえば(上場)、皆欲しがります。ましてや今タイガースは強いですから。そうすれば、その親会社である、阪神電鉄の企業価値もあがり、株価も上昇する。その時に株を売りさばくと。そうすれば多大な利益が村上ファンドに転がり込む。という図式ですね。
で、そんなことになって球団の株が買収されてしまったらどうするんだ。のっとられてしまうじゃないか。と読売の渡辺オーナーとかは怒っているのです。のっとられたら、オーナー廃業ですからね。
でも、赤字経営で困っているのなら、株を巧く使って資金調達するのも方法だと思います。決して悪い方法だとは思いません。むしろ健全なのかもしれませんね。ファンが株主で、ファンの選ぶ人がオーナー。その方が野球が面白くなる気がしませんか?
[ 企業買収 ] 2005/10/07(金)
村上ファンドの行動は利益追求集団としての立場、及び投資者として行動としては正しいと思います。企業は利益を出してこそ価値があり、株主はその企業に資金を提供している=企業は株主のモノである。ということを最大限に使ってきているわけです。
一方で最近株を買った人間がいきなりタイガースをああしろこうしろと指示をしだしたら、今までのタイガースファンは怒りますね。
企業は利益追求集団である一方で社会的な存在でもあるのです。特にスポーツなどが絡んでくると、その社会性というのは非常に大きくなると思います。企業として利益を大きく伸ばせるのであればそれは関係者にとって非常に魅力的な話だとは思います。しかし、そこに人間関係が介入してくると全く話を変わるわけでして、今回のタイガースファンのように「人様の家に土足で入りやがって」みたいな心境になってしまいます。
例えどんなに素晴らしい案だとしても、それが阪神をとりまくファンをはじめとした関係者の方々に納得してもらわないといくら株を買って議決権をもっているといっても思い通りにはならないでしょうね。
株は企業をさせる重要なもの。しかし、ファンの方々や一般消費者の指示があって初めて収益を生み出せるのも事実です。会社の財務面ばかりに注目していても巧くいかないことも多いですね。
阪神タイガースグッズ![]()
[ 企業買収 ] 2005/09/01(木)
TBS増資の件ですが、
裏にはやはり村上ファンドが居ました。
村上ファンド
今回の増資に関して怒っているようです。
自分の意思に反して、議決権比率が下がるので当然ですね。ただ、株主の議決権比率が落ちるということですが、これは取締役会の決議で決まります。つまり株主の意思はそこには反映されないということですね。株主の議決権の保護よりも、資金調達の機動性が重視されているということです。著しく株主に経済的不利益を与えるような発行は制限されますが、会社支配権に関する権利に関しての保護は弱いです。
商法ではそうなっています。
今回の増資の目的が資金調達という側面より、支配維持のための意味合いが強く受け取れるので村上さんは怒っているのだと思います。
株式を上場させるということは株を成熟した市場の中で売買できるようにするということです。なので極端な話、他人に株を買われたくなければ、株を上場させなければ良いのです。上場させれば、株価が上昇し、企業の資金調達もしやすくなります。その一方で誰が株主になるのかは分かりません。ただ、もともと株式会社は所有と経営の分離という考え方が根本にあり、会社自体が経営者のものではないということは商法にも明確化されています。
日本の企業は皆が経営者の椅子に座っていたいがために会社を守るというよりは、経営陣の地位を守るために防衛している感じですね。気持ちも分からないでもないですが、そろそろその考え方を皆改める必要が出てきているのかもしれませんね。
大きい企業だけで、お互いの株を持ち合っていると、経済の活性化には繋がりません。日本だけ取り残される可能性もあると思います。
[ 企業買収 ] 2005/08/31(水)
TBSが第3者割り当て増資を行います。
株主ではない人にも新株を発行するということです。発行済み株式数が増加するので、株主の議決権比率が変わります。増資ということですので資金調達が主な目的ですが、記事にもある通り安定株主を増やして、敵対的買収を防ぐ意味合いの方が強いのではないかと思います。
有価証券報告書
資本金が現在約400億円ですので、ほぼ倍に増やすということですね。やはり起業防衛策じゃないでしょうかね。
株式数が倍に増えるということは、既存株主の会社に対する影響力が半減するということです。今後新株の割り当てがされる株主の意向を無視して経営判断を下すことはできなくなります。
利益剰余金も結構持っていますので、ただ単に新規事業に投資したいのであれば、そこから取り崩すことも可能ですからね。直ぐに現金化できる手段がないのかもしれませんけれども。
日本の経営者もおちおちしていられない時代になってきましたね。