[ カネボウ粉飾シリーズ ] 2005/08/03(水)
カネボウの粉飾決算が世の中を賑わしています。
粉飾決算実際に何がいけないのかというと、
嘘をついたことです。
上場企業は有価証券報告書を提出しなければなりません。
これにはその期の損益計算書や貸借対照表も含まれます。
その中にその期間にどれだけの利益が出たのかということが表示されます。
カネボウは利益が出てなかったのに出ていたかのように報告したということです。
では何故このようなことをするのでしょうか?
企業は資金を集めるために株を発行します。その株は売買され、人気のある株は皆欲しがるので、株の価格が上昇します。そうすれば、企業も資金を集めやすくなります。この時投資をする人達は企業の決算書を見てそこの会社の株は買ってもいいのかを判断します。つまり、儲かっている企業ならば、配当も貰えるし、株の値段も上がると予想するわけです。しかし、儲かっていないならば、配当も貰えないし、買っても値段が下がって損をすると判断するわけです。
カネボウはこうなることを嫌がって、報告書に嘘を書いて利益が出ているよとした訳です。
こういうことをしてしまうと、当然その報告書を見て株を購入した人は大損してしまった訳で、株はただの紙切れ同然になってしまったと思います。決算書に対する信頼性が薄れていくと日本の経済にとてつもないダメージが生じるのは間違いありません。
上場企業の会社等には監査法人もしくは、公認会計士による監査が義務付けられています。これは、決算書が正しく作られているのかを調べるものです。
当然カネボウも監査を受けています。中央青山監査法人が担当していました。
では何故このようなことになってしまうのでしょう。
本来決算書というのは、企業の責任の下に作成されます。それを、監査人が調べるのですが、当然完全に全ての取引について調べるのは不可能です。とういうのは量が膨大だからです。また、会社を取り巻く人々で結託をして、嘘をつかれてしまうと、誤っているところが見えなくなることもあります。つまり、いくら監査をするからと言っても決算書の信頼性というのは企業のスタンスによる部分も非常に大きいということです。現在監査法人に対する調査も入っている最中なので、実際には監査法人も絡んでいるのか、全く監査法人には関係ないのかは分かりませんが…。
ただ、やはり嘘をつくと当然どこかで歪は生じるもので、カネボウも今後存続できるかどうか分からない状況になってきました。
決算書等を改ざんすることはそれ程難しいことではないかもしれませんが、立派な犯罪であることを認識する必要があります。
これは大企業に限った話ではなく中小企業でもそうです。商人の義務として商法にも明記されています。商売をしていく上で非常に重要なことです。実質的に、しっかりとした決算書を作成することは、企業の状態を正確に把握することにも繋がるので自社の経営の根幹を支えることになります。
正直者がバカを見る世の中にはしたくないですね。